隠し剣 鬼の爪

昨日映画をやっていましたね。

東北の小藩を舞台にした時代劇でしたが
原語?に近いセリフ回しだったせいか、類推解釈して
理解したつもりで観進めた部分も若干ありました。

実際のその地方の方言を知らない者にとっては
かなりの臨場感と時代感をもって楽しむことが出来ましたが
現地の方(ネイティブ)はまた異なる見方をされるのでしょうね。

かくいう飛騨古川も、遡ること4年前
NHKの朝の連続テレビ小説『さくら』の舞台になったことを
ご記憶の片隅にお持ちの方もおいでのことと思います。

その折は、まさに私たちが上述でいう現地人だったのですが
画面から漏れ聞こえてくる、その「飛騨弁」のおかしいこと。

デフォルメされているのか、
やはり異言語?の発音やイントネーションの習熟がプロの役者さんにも難しいのか、
はたまた、はたから聞いたら、いやいや実は本物の現地人との差異が判らないのか・・・

少なくとも自称 現地人には、少し違和感を感じるのは当たり前のことなのでしょう。

マスメディアという電波に乗ってスタンダードがくまなく行き渡った現代では
当館のスタッフも例外ではなく
若くなればなるほど、方言濃度の薄まったキャッチボールになりがちです。

が、なかには長老顔負けの猛者(もさ)もおりまして
こういう子たちは、ほぼ間違いなくお爺ちゃん子ORお婆ちゃん子なんですね。

お客様をお迎えするのに、キチンと理解?していただける丁寧な言葉を遣うことは
勿論大事なことですが
聞きなれない方言を端々(はしばし)に感じていただくのも
旅=非日常を味わっていただける醍醐味なのではないか、と改めて思ったりもしました。

他愛もないことなのですが
昨夜の「隠し剣・・・」に「さくら」の助演男優!小沢さんが出ていたものですから
懐かし半分、そんなことも綴らせていただきました。


2 Comments
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    こんにちは。

    あ、あの映画、自分も見ましたがやはり東北の方は変なイントネーションに聞こえるんでしょうね?
    俳優さんもかなり上手に喋ってみえましたが、やはり現地の方には違和感はあるのでしょうか?
    あといつも不思議に思うのですが、武家もあのような
    方言なのでしょうか‥

    「さくら」の飛騨言葉?もそうなんですが、自分の住んでいる愛知県、特に名古屋弁はドラマでは特に誇張がひどいように思います。
    特に「赤かぶ検事」などは高山が舞台の様ですが殆んど名古屋弁の超デフォルメ版の様で(^^ゞ
    岐阜県は縦に長い県なので南?愛知県に近い方ではかなり名古屋弁に近いイントネーションですが‥

    でも実際の名古屋弁は本当は綺麗な方言なのだという事を全国の方はあまりご存知ではないようです。
    特に上町言葉と言うらしいのですが、実に綺麗な喋りです。
    といっても最近は喋られるお年寄りも少ないとは思いますが、自分の祖母などは実に綺麗な名古屋弁を喋っておりました。
    もうそんな言葉を喋られるのは今は名古屋の花柳界のお年寄りの方くらいでしょうか?
    綺麗な方言が無くなっていくのは寂しいものですね‥

    前回のお雛様繋がりですが現在、名古屋の徳川美術館で「尾張徳川家の雛まつり」が4月8日まで開催されているようです。会場では本当の名古屋弁を聞くことができるかも?全国の皆様もぜひお出かけください(^^ゞ
    で、お帰りはぜひ八ツ三館さんのお雛様もご覧くださいね。必見です!あと綺麗な飛騨言葉も聞けますよ。
    私も来月はカメラ持参で宿泊させていただきます。

  2. SECRET: 0
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    ありがとうございます。
    「徳川美術館の雛祭り」かれこれ10年以上前になると思いますが 私も拝見しました。
    雛人形もさることながら 雛道具の細かい細工や蒔絵に感動したとこを覚えています。
    ちょうどその時は「源氏物語絵巻」も公開されていて 本来は そちらの方が本命だったのですが 実際に拝見した絵巻は表情もわかりずらく 「本物」を見ることになれていない私たちは ふーんって感じでした。
     最近になって 名古屋の道具屋に嫁いでいる妹と「紙」の話をする機会があり 昔のものは芸術性ももちろんだけれど それが どのような紙に書かれているか どのような墨でかかれているかによっても 価値の付け具合が大変変ってくる事をききました。
    物の価値を評価する事は大変難しい事ですが 物には思いいれもあるので 当館に花を飾ってくれている雛たちを これからも大切に守っていきたいと思っています。

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