“先取り”“はしり”を旨とする日本の歳時において
滑り込みセーフと云えるかどうか。。。
ようやく模様替えをした当館の玄関は
『秋の花寄せ』
花盛りです。
ちなみにこの箪笥は昔から我が家にあるもので
引き出しの裏には“文久七年”と記されております。
私が小さい頃は『帳場』の祖父母の近くにいつも鎮座して
中には宿帳やら請求書やら領収書、日記などなどが雑多に入っており
ただの小汚い箪笥。くらいにしか思っておりませんでした。
ところが数年前のウチの法事の際に
その頃は仏間に置いてあったこの箪笥を見て
親戚の人に
「この箪笥はいいやつなんやぞ。
ここの木目が繋がっとるように加工するんは凄い技術なんやさ。」
と言われ
それからというもの、皆さんに見てもらわなくては、と
ここ数年は年に何度かハレの舞台に立ってもらっているのです。