その名も“秋海裳(しゅうかいどう)”
如何にも秋の到来を告げるに相応しい名前の多年草。
玄関左手の木陰に
この時期になると愛くるしい桃色の花をたわわに付け始めます。
折りしもの秋雨らしい長雨に打たれて
その風情もまた格別です。
冬から初夏頃までは、枯れて駆逐されたかに見える地上部(茎や葉)が
いつの間にやら人知れず復活、あっという間に増殖し
ちょっとしたサプライズのように私たちの目を楽しませてくれます。
その秋海裳を引き立ててくれる雨については
春雨よりは激しいのが秋雨の常とは申せ
ゲリラ豪雨なる物騒な呼び名の付いた
秋の風情には似つかわしくない降り方も各地で散見されるようです。
それを誘引する私たち自身のライフスタイルをやはり見直すべきではありますが
まずはその被害が広がらないことをただ願うばかりです。