陰陽五行説に由来する
五味。
酸味
苦味
甘味
辛味
鹹味
私たち日本料理に携わる者の基本なのですが
違う五味を新たに教えられました。
市内にある浄土真宗の若住職。
京都の本願寺に『雅楽』の修行を含めて長く修行に行かれていたのですが
お寺(実家)に戻られて
布教(普及?)を熱心にされています。
その一環として毎月『かわら版』を送ってきてくださいます。
その中のコラム「日常語になった仏教語」として五味は
乳味(にゅうみ)
酪味(らくみ)
生酥味(しょうそみ)
熟酥味(じゅくそみ)
醍醐味(だいごみ)
とあり、この中で唯一聞き覚えのある『醍醐味』は
現在の語意“最高のおもしろさ・楽しさ”に通じる如く
最高位の味を示すのだそうです。
最初にご紹介した五味(酸・苦・甘・辛・鹹)は
私たちがこの地方で300年ほど伝承させていただいている
宗和流本膳料理(そうわりゅうほんぜんりょうり)
の中の往時の一品としての
生盛膾(いけもりなます)
が一皿で五味全てを体感していただけますし
よくよく基本なので、曲がりなりにも判っているつもりですが
“新”五味
(歴史的にはどちらが古い成立かわかりませんが、私にとって新しく知ったという意で)
の味にも興味深々。
折をみて『味の探求』をしてみたいと思います。