世界遺産五箇山で開かれた講演会に行ってきました。
恥ずかしながら こんな近くにいながらも五箇山へ足を踏み入れたのは初めて。
白川郷から高速で約10分、インターを降りるとすぐに合掌造りが見えてきます。
講演会の場所は 五箇山らしく合掌造りの『竹中家』
入った処の土間には山水を引いている水屋があり、竃があり、玄関脇には馬小屋がある博物館のような建物です。
大きな囲炉裏のある座敷での講演会は椅子ではなくお座布団。
主催者の狙い通り
足の痛さで眠ることなく約5時間の講演を聞いてまいりました。
今回の講師は 飛騨市でもおなじみの山田桂一郎さんと
鳥羽市で「町づくり」を積極的に行っている江崎貴久さん。
山田さんは 五箇山が世界遺産としてどう在るべきか、
ミシュランの三ツ星の価値とは
そして これからもお客様に選ばれる場所であるために
ということをご自身の母体であるスイスのツェルマットを対象に挙げながらお話されました。
お客様を楽しませること 時間をうまく使っていただくことなど
サービス業のプロとしてまだまだ意識の足りなさを痛感させられました。
江崎さんは土地の恵みを活かし、育て、そして未来へと繋げていかなければならないと
ご自身の活動や経験、体験を通し わかりやすく
そしていつでもすぐに取り組めることをお話してくださいました。
飛騨市も数年前から観光客は右肩下がりで 何かしなくては、
何かしたいけど何をしていいか分からないといった声がよく聞かれるようになりました。
地産地消が大きく叫ばれる中
「今だけ」「ここだけ」
といった一期一会のサービスを提供していかなければと改めて感じています。
江崎さんの言葉に『光りを見る観光ではなくて 幸せを感じさせる感幸が一番大事』だと。
地域の自然、住民、お客様、そして私達 皆それぞれが幸せになれる『感幸』をめざして
地域に根付いた取り組みをしていきたいです。