先日、14日と15日お休みを頂いて 京都へ行ってまいりました。
私のお茶の師匠であるケイ子先生が北野天満宮にて月釜をかけられるとの事
今回はそのお手伝いです。
北野天満宮は菅原道真公をお祀りした神社の宗祀であり、
平安時代中期、北野の右近馬場に菅原道真公の御霊をお祀りしたのが始まりとされています。菅公は「和魂漢才」の精神を以って学問に勤しまれ、
学問の神様としての信仰は現在に至るまで受け継がれています。
今回のお茶室は北野大茶会の折、
細川三斎が茶の水を汲んだといわれている井戸がある「松向軒」です。
北野大茶会といえば天正15年(1587年)10月1日、
豊臣秀吉が京都の北野天満宮境内,北野松原で行った無礼講の大茶会で
北野天満宮の拝殿(12畳分)を3つに区切り、
その中央に黄金の茶室を持ち込んで
その中に名物「似たり茄子」などの秀吉自慢の道具を陳列し
境内から松原にかけて800軒とも1500軒余ともいわれる数寄屋・茶屋を建て、
客をもてなしたといわれております。
茶会が終わった後には各茶室を移築して、
その一つの、三斎公の松向軒は大徳寺塔頭、細川家の菩提寺高桐院に現在もあります。
『松向軒』の名は北野天満宮境内にある菅公影向(ようごう)の松の元に建てた事によるとか。
朝8時30分軒茶が始まり 最終受付15:00まで 総勢160名のお客様をお迎えしました。
ケイ子先生は『お茶は楽しく和やかに』が信条で
その心の通り どのお席も先生のお人柄のように明るく
茶談義に花が咲きあっという間の一時でした。
お道具も 普段お目にかかれない、手に取れないような物ばかりで
それだけでも緊張しましたが
使ってこそのお道具、お客様もさぞおいしい一服を召し上がられたことと思います。
帰りは高速バスでぐっすり眠り家に着いたのは夜中の12時を過ぎていましたが
何ともいえない充実した一日でした。