今年で10回目くらいになるのでしょうか。
世界遺産の白川郷とは
泉鏡花の不朽の名作“高野聖”の舞台でもある天生(あもう)峠で境界を挟む
“飛騨かわい”。
東京都港区の10倍の面積で
林業が主な生業の人口1200人の地域です。
そんな小さな集落とも呼べる地域の
可動式の観客席で収容300名がやっとの多目的ホールで
毎年継続して一流の奏者によるリサイタルが続けられています。
取り仕切る金木博幸さんは東京フィルハーモニー交響楽団の首席チェリスト。
クラシック界に沢山の人材を輩出されている桐朋学園のご出身で
その幅広い人脈から、今回はそれぞれにご活躍をされている6人のお仲間とで
7月30日のお昼と夕刻の二部構成で開催されます。
奏者の方々のボランティア精神と、行政さんのバックアップがあって
入場料はナント1000円(しかも高校生以下は無料)という破格値。
会場も『友雪館』という豪雪地帯ならではのネーミングだけでなく
貯雪冷房システム(氷室から融雪水を使って冷気を館内に送り冷房)
太陽光発電システム
という自然との共生を考慮した施設で
大自然をバックにした奏者さんたちのプレイに耳を傾けながら
おおらかな気持ちになれること請け合いです。