初夏の青空にひるがえる鯉のぼり、
そよ風に揺られる姿はいつ見ても気持ちいいものです。
もう5月5日はとっくに過ぎているのに。。。
と思われる方もいらっしゃると思いますが
前にも申し上げたように 飛騨はひと月遅れの6月5日にお祝いをします。
残念ながら 当館には鯉のぼりがございませんが
街のあちこちで 今日も大空を泳いでいます。
端午の節句の飾りは、五月人形、鎧兜の内飾りと、
鯉のぼりの外飾りがあります。
男の子の健康を願う鎧兜の内飾りに対して、
外飾りは、立身出世の例えにされる鯉があしらわれているように、
立派なおとなになるようにとの願いが込められています。
そもそも鯉のぼりは、江戸時代に
町人階層から生まれた節句飾りだそうです。
鯉は清流だけでなく、池や沼でも生息することができ、
非常に生命力の強い魚です。
その鯉が急流をさかのぼり、
竜門という滝を登ると竜になって天に登るという
中国の伝説にちなみ、
わが子がどんな環境にも耐え、
立派な人になるようにと願いかざられます。
今では田舎でしか見ることの出来ない風物詩。
今日も飛騨古川の空を泳いでいます。