ここ数年は地産地“買”をこころがけ
館内で供させていただく茶葉は
高山の松野茶舗さんのオリジナルブレンドですが
以前は、特に玉露の産地として名高い“八女茶”を
茶園さんから直接買い付けておりました。
特に八女茶の中でも“星野村”産は有名ですが、
それと比肩して高いクオリティなのが“黒木”産。
それもそのはず、黒木が八女茶の発祥の地なんだそうです。
ご縁がある中山吉祥園さん は、
江戸末期の慶応年間に創業されており
その茶園を管理されている松尾さんは34代目、
約600年前に茶の栽培法、製造法を伝授された子孫に当たる方だそうです。
今回は上品で香り高い新茶を頂きましたが、
前回頂いたのは何とティーバッグ入りのもの。
上質なホテルなどに行っても、何故かティーバッグのお茶で当たったためしがなく
失礼ながら、その姿を拝見した時点で味に期待はしていなかったのですが、
見事に期待を裏切る“美味”でした。
海外展開に向けての仕様ゆえの形態だとのことでしたが、
そこに、老舗の意地と老舗として紡いでいくための
チャレンジングスピリットを見出させていただくことが出来ました。
今回のトラディッショナルで王道のお茶を美味しく戴きながら
ふとそのことを思い出し、斯くあらねばいけないと思いつつ、
その『味』と『香り』と『想い』を味あわせていただきました。。。