「飛騨では一年中 節句人形を飾るんですねぇ。。。」
この時期 玄関でのお客様との会話はこんな話題から始まることも
しばしばあります。
それもそのはず、一般的にはとうに過ぎている端午の節句人形や鎧兜、破魔矢まどが
玄関の上り框から 館内全般いたるところに飾られているからです。
もう何度も飛騨にお越しの方はご存知とは思いますが
古川、高山などの飛騨地方では6月5日に端午の節句をお祝いします。
桃の節句も4月3日と月遅れですので
その流れで来ているのだと思います。
そもそも端午の節句とは
端(初めという意味だそうです)の午の日のことをいい
その昔は5月とは限らなかったそうですが
やがて5月5日となったそうです。
王朝時代には天皇をはじめ文武百官みなが菖蒲で作った鬘を冠につけて
邪気を払うまじないをしたり 薬玉を作って身につけたり
菖蒲の根の長さを競う”根合わせ”などというお遊びもされ
華麗な年中行事として文献にも残っています。
武家時代になり 菖蒲が尚武に通ずるところから男の節句とされ
男の子のある家では鯉のぼりを立てたり武者人形を飾ったりと
今日のような形になってきました。
5月ももう下旬 菖蒲の葉もようやく伸びてきたので
来週からは菖蒲湯もご用意できればと思っています。