『一人ベジタリアンがいるのですが 対応していただけますでしょうか』
4月から2泊されるグループの方からご要望がありました。
以前からベジタリアンの定義について悩んでいたことがありました。
私の感覚でいうとこの響きから想像するに
肉類、魚介類がダメ OR 鰹出汁などにまで厳密にこだわる
のいずれか。。。という気でおりました。
日本ではまさに精進料理がそれにあたり
当館では伝承300年の宗和流本膳料理と併せて
精進料理に関しても知見、経験は多く
そういったご要望にも(勿論手間は余計にかかりますが)
すんなり対応させていただくことが出来ます。
ところが、そのベジタリアンさんご同伴の席でままあること。
お食事の際にベジ食の方が
「卵は大丈夫だよ。」とか「チーズは好き。」
「魚は平気なんだけど。」
とコメントされることがあります。
それってベジタリアンなの??と基本的な疑問が湧いていたところに
本当の意味でのベジアリアンの方のことは“ビーガン(VEGAN)”と呼ぶとのこと。
そこで微かな興味と業務上の必要性から
日本ベジタリアン協会さんのHPを探し当て
その“グレード”が大きく四段階に分別されていることを始めて知りました。
1)ビーガンまたはピュアベジアリアン
まさに“禅僧”ですね。この中でまた4分類ほどあるらしいですが。。。
2)ラクト・ベジタリアン
野菜、穀物に加え乳製品もOK
3)ラクト・オボ・ベジタリアン
2)に加え卵もイケル方達。欧米のベジタリアンの多くはこのタイプらしいです。
4)ペスクタリアン
更に更に3)に加え魚介もOKというかなりおおらかなタイプ。
ここまでくると「お肉はダメなんです」といっていただくだけの方がしっくりきます。
一口にベジタリアンといってもこれだけ幅があるんですね~
最近はいろいろな食事のご要望があり できる限りの配慮はさせていただきたいと思っております。
当館でのお食事が素敵な旅の思い出になることを祈り 今日もこだわりの調理人たりが腕をふるいます。