昨夜は当館から歩いて2分。
古い町並みの中にある(住居用)数寄屋を改装して開館されている
“日根野美術館”さんでのプライベート・コンサートがあったそうです。
“そうです”というのは、仕事で私は行けず
主人だけがイソイソと楽しんできた、という訳に因るものです。
以下、ほろ酔い気分で帰ってきた聞きかじりですが。。。。
パリで活躍されているピアニストの後藤理子さんを中心とする
トリオ(ピアノ・コントラバス・ドラム)のミニコンサート。
限定20名のオーディエンスで
日根野さんお手製の“絶品の口取り”と
重たい楽器たちとともに渡ってきたフランスのカジュアルワインを頂きながら
素敵なひとときを過ごしてきたようです。
JAZZというとSOULFULLなイメージなのですが
今回のユーロジャズというのは
どちらかというとスピリチュアルなフュージョン系だそう。
そもそも民家を利用したミニ美術館でのコンサートという
不採算?な催しを開くキッカケは
北海道出身でパリ在住の理子さんが
北海道から九州まで隈なく長期日本旅行をしたフランス人のお友達から
“飛騨が最も記憶に残った”というコメントを聞き
どうしても未踏の地“飛騨”でやってみたかった、、という熱意によるものだそうです。
会場を提供された日根野さんも、その情熱に打たれ、タニマチ的に協力されたのでしょう。
ちなみに日根野美術館の館長をされている日根野夫人は
お医者様をなさっていたご主人様が身罷られて為、故郷へ戻られた素敵なご婦人です。
江戸初期まで飛騨を治めていた金森家の重臣で
転封の際に現地に残った数少ない武家のご出身ということもあり
そういった代々伝わる貴重な“お宝”などを
『喫茶付き』で鑑賞させていただくことが出来る“得難い空間”でもあります。
日本の伝統的楽音である雅楽をはじめ、合唱や吹奏楽など音楽の盛んな飛騨古川。
何がしかの“縁”と“雰囲気”を感じられての開催だったのでしょう。
このようなイベントで、ゆったりとした時の流れる飛騨古川の町に
より心豊かな時間がクロスオーバーしてくれることでしょう。。
次回は絶対「その機会、逃すまじ」といった具合です。