古川駅の裏手に飛騨市美術館があります。
飛騨市に所縁のある作家の作品や
郷土の美術品が展示されており
常設展の玉舎春輝や上原誠を中心に
飛騨で育った小枝利 、中垣克久、上葛明広の作品は
田舎の美術館であれど(多少の身びいきを含めながら)なかなかの見ごたえです。
そして今月23日から11月25日までの企画展として
「飛騨市ゆかりの円空仏展」が開催されております。
江戸時代に諸国を遊行し
生涯に12万体もの仏像を彫ったとされる円空(えんくう)上人。
地元では“えんくさま”と愛称で呼ばれますが
県内美濃の出身といわれる“えんくさま”はこの飛騨にも足を運ばれており
沢山の仏様を遺されています。
今回の企画展では15点がお寺さんや地元の方のご好意で展示されています。
江馬館のオープン記念と同日の28日に
東京大学・多摩美術大学名誉教授の辻 惟雄 先生のご講演があったようですが
こちらは残念ながら聴講する機会に恵まれませんでした。
とは申せ、こういった機会が目白押しの秋深まる飛騨路。
食材の秋。郷愁の秋。
そして学問藝術の秋。ですね。