この時分になると、当館では普段はお見かけしない方達が沢山出入りされます。
そうです。
山菜取りの名人たちが、入れ替わり立ち代わり、いらっしゃる時季になりました。
“あずき菜”
“ぜんまい”
“わらび”
“こごみ”
“こんてつ”
そして今が旬の“笹のこ”。
『姫たけ』と云った方が馴染み深いでしょうか。
飛騨では一般的に「孟宗竹」は育たず
この小さくて細い笹の子が沢山採れます。
笹が生い茂る中、収穫されるそうですが
採ることに夢中になりすぎて
道に迷ったり、同じく好物とする“熊”と駆け引きをしなければならなくなることもあったりと
“命懸け” です。
その甲斐あってか、その味覚たるや
天ぷらによし
醤油煮もよし
味噌をつけてもよし。
そして何といっても 筍御飯。
あの食感はたまりません。
この笹の子たち、当館の職人によってどのように変身するのか
今から楽しみです。