とうとう“鮎”のシーズンも終わりました。
実感したのは『甘露煮』でした。
庶務の水回りを総括して頂いている渡辺さんが
ご主人の超過した釣果を
ご自宅で保存用としておつくりになったものをお裾分けして下さいました。
当館では新鮮な鮎を存分に召し上がっていただくため
塩焼きをはじめ、あまり手をかけない状態でお出しする為
このシーズン四ヶ月にして初めて口にしました。
苦い内臓を取り除き
素焼きにした後
醤油や味醂、砂糖、酒などでコトコト煮立てます。
大振りの落ち鮎は普通だと中骨は残してしまうのですが
こうやると骨ごとシンナリ頂けます。
塩焼きの子持ちもプチプチして美味しいのですが
ひと手間ふた手間かけられて甘露煮となった卵も濃厚で艶な感じです。
舌を心地よく痺れさす山椒が効いていて
新米も麦酒も進んでしまいました。
というわけで写真。撮り損ねました。
これから蔵出しされる新酒にも合うこと、請け合いです。