当館から歩いて5分の
宮川河畔に“古川観光ヤナ”があります。
ヤナに掛かる落ち鮎を中心に供しており
毎年お盆頃からの営業なので
様子見がてらお散歩してきました。
3年前の水害の際、被災地の一角となったその辺りも
護岸工事がほぼ完了し、そのためヤナの位置は
例年よりやや上流に陣取ります。
結果、歩行者専用の蛤(はまぐり)橋の上から
川風に心地よく吹かれながら見下ろすと
その営みが置き石や岩の懐をくすぐるさざ波と相俟って
とても居心地の良い空間となっています。
さらに川下に目を移すと
太公望が独り双り。。。。
近付くと時折我が家にもお顔を出していただける
近所のおじちゃんも居て、手を振ったり。
木陰に入り、ひとときの涼を楽しんでいて
ふと気付いたことは
「今年の蝉は元気がない!」
例年よりも鳴き出しが遅かった気もしますし
いつもはその厚かましい程の赤子のような無遠慮さに
猛暑感を煽られていたのですが。。。。
今季、温度計ほど暑く感じない要因の一つではないでしょうか。
人の側からは厚かましいように思えても
蝉にとっては長い永~い地中生活を踏まえての最後の“晴れ舞台”。
なんと揶揄されようとも気にせず“発声”していただいてもいいのに。。。
微妙な環境の変化なのか、それとも流石の蝉も夏バテ気味なのか。
『夏』はやはり『夏』らしくあってほしいものです。