毎月当館に“お帰り”になられる
アンテナの高いお客様からお土産を頂きました。
長野県は栗菓子でも有名な“小布施(おぶせ)”の
桝一市村酒造場さんの「スクエア ワン」という名の純米酒。
桝一の略号『□一』をそのまま英訳?した日本酒らしからぬ酒名。
造り酒屋さんと言えば、どの地、どの町でも
その地域を代表する“旦那衆”。
そして今尚、連綿とその家風と歴史を伝え継ぐ昔ながらのお家。。。
というステレオタイプな考えを持っていましたが
ここのお酒屋さんは何かが違うぞ!!
飛騨のパンチの効いたお酒に馴れすぎている身からすると
最初は「何だろう? この、やや緩々とした感じのするお味は・・・」
と一口目は少し物足りなさすら感じたのですが
これがまたどうして。
飲むほどにシックリとシットリと馴染んでくるではありませんか。
気が付けばこの一升瓶がものの4日で“完売”。
その不思議な味に釣られるようにして
HPを披いたところ、その秘密の一端を垣間見ることが出来ました。
一時下降気味だったこの酒屋さんを
多生の縁?のあったセーラ・マリ・カミングスさんというカナダ出身の女性が
地元の根底を為す旦那衆文化を再耕しつつ
しなやかな発案と発想で見事復活をされたとか。。
このクラシカルでスタイリッシュな一升瓶をはじめ
同封のパンフレットを見ると
どれも「早く空けて花入れにでもしよう」と思わしめるような素敵なデザインのもの。
小布施には新婚当初に行ったきり、約10年。
久々にお邪魔して、新しくなった旧い町風を感じたいものです。