その昔は、今のウチの娘たちのように
日本舞踊、習字、そろばん、ピアノ、華道、煎茶道、茶道、、、、
ひとしきり『型』からはいる“かたち”と“こころ”を
過密スケジュールで詰め込まれた少女時代もありました。
が、現在はひとつだけ、それもたった月1回のお稽古。
“お茶”です。
月1回??
普通、お稽古事と云えば週1回とか月3回スパンであるのが常識?だと思われますが
私の通うお茶の稽古は、、、それだけ。
メキメキと上達したい!という向上心を満足させるには事足りるの?・・・
と思われると思いますが、その通り。
ただ“お茶”を頂く。
そこで同門の方たちとのおしゃべりをする。
「稽古」というより、私の唯一の「社交場」といった案配なのでしょうか。
ですから、お稽古事は“茶道”ではなくて“お茶”、なんですね。
先生は京都の方ですが高山にも所縁があり、昨年立派な邸宅を処分され
今はマンションのお茶室で優雅に時間を過ごされています。
先生のお父上が裏千家の行弟さんで小さい頃からごく自然に親しまれていたようですが
本格的に始められたきっかけは、渡米した折、アメリカ人の先生にご指導いただいてから、
だそうでございます。
ちなみに先生のご主人は京大医学部の教授で、今年ご退官予定ですが
奥様とはご趣味をともにされず、お茶には全く無関心とのこと。
それはさておき、今日の(そしていつもの?)お目当てのお菓子。
『蕨もち』と『飛梅』の銘がついた主菓子。
お作は先生のご友人で、神戸で“サロン閑遊”という料理教室を主宰されている
清 真知子(きよし まちこ)さん。
感激したのは、“ただの”蕨もちだと思っていたものが
黒文字を中に通すと、出てきたものは“うぐいす餡”。
季節の中に季節を感じさせる、これぞ“おもてなしの極意”だなあ
と感心させられました。
誰それの公演があるから、と“能”だ“舞台”だ“お茶事”だと
お気楽に出かけていく主人は別にして
田舎暮らしが長いと、お茶会のような少し仰々しい?処へでも出かけていかないと
“上生菓子”を頂く、というようなちょっとした贅沢にもありつけません。
月1回のこの“お菓子との一期一会?”も(が)この上ない幸せなひとときです。
カシコマッテいないので、茶席は撮影禁止ではないのですが
まだまだ新参者。。。
今のところデジカメ撮影、などということは、まだ恐れ多くて。
そのうち、小慣れてきたら、、、、乞う、ご期待下さい。
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お嬢様ですね・・。もちろん良い意味ですよ♪
こちらのブログを拝見していて、新しい感性と古きよき伝統を大切になさっているの内容なので素晴らしいな~と思います。