旅人にあいさつしてくれる街

たまりにたまった学校通信、

いつも時間があるときに読み溜めするのですが

今年1月号に こんな素敵な記事がありましたのでご紹介します。

 

これは昨年12月11日の毎日新聞に掲載された記事です。

(以下は実際の掲載記事です)

 

岐阜県の飛騨古川を妻と一緒に先日訪ねた。

飛騨古川は江戸時代の天領だった伝統ある城下町である。

出格子の商家や白壁土蔵が続く落ち着いた街並み。

『三寺まいり』で有名な円光寺、真宗寺、本光寺は美しかった。

飛騨の地酒を生み出す造り酒屋は歴史を感じる雰囲気を醸し出し

運転役の私は生唾をのみ妻は試飲に目を細めていた。

『匠』といわれる街の人々の穏やかな話し方にも 気持ちの良い時間を楽しむことができた。

しかし もっともうれしかったのは 町の景観や産物ではない。

散策中の橋の上や境内などですれ違った子供たちが『こんにちは』と笑顔で挨拶してくれたことである。

町づくりの基本はこれではないだろうか。

見知らぬ旅人に声をかけることは勇気のいることだと思う。

さわやかにやり遂げる見事さは この町が日ごろから取り組んでいる

人づくりにあるのではないかと考えさせられた。

 

哲学者である森信三氏が書かれた『躾の三原則』があります。

1、朝必ず挨拶をする子にすること

2、呼ばれたら必ず『ハイ』とはっきり返事のできる子にすること

3、履き物を脱いだら必ず揃え、席を立ったら必ず椅子を入れる子にすること

子供が人間としての軌道に乗るための原則が この『躾の三原則』だとしたら

飛騨市の子供たちは その一つを すでに成し得ているのかも。。。

 

ここでは当たり前だけど 実は当たり前でないこの素晴らしい習慣を

いつまでも続けていってほしいと 改めて思いました。

 

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