飛騨の“春迎え”の支度

昨日から春の気配を感じながらも、今朝はうっすらと雪化粧。
それでも少しづつ、そして着実に
麗らかな季節へ向かって時は過ぎて参ります。

飛騨びとは冬を迎えるための支度はもちろんですが
同じように春を迎える支度もしなければなりません。

まずは『雪囲い』を外すこと。

雪で木々の枝が折れないよう保護していた
囲いや雪吊りを撤去します。

今季などは全くといってよいほど積雪がなく
「昼行灯(ひるあんどん)」状態で無駄・・・な作業となってしまいましたが
やはり“もしも”に備えて必要なのです。

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昨日より、ウチのスタッフの小柄な忠(ちゅう)さんと元大工の尾上(おのうえ)さんに
撤去作業を始めていただきました。

半分素人?はだしなので
有名な金沢の兼六園のような丁寧で優美な佇まいとはいきませんし
それでも館内を取り巻く庭園の設置を全て終わらせるには2人で2週間以上。

これを本職さんに全てお任せしたら、?百万円かかるとこ。

少しばかり“武骨”でも、例年はその上を雪が覆っているので
“質実剛健”でさえあれば、あまり問題はないのですが・・・・

今年はその雄姿?を期間中露わにしておりました。

撤去期間はおそらく1週間とかからずに終わることでしょう。
木々を支えてくれていた板や縄たちは、その職務を全うして
これから約8ヶ月間、倉庫の中で休息をしていただきます。

また、このあたりの多くの人は自給自足のための田畑を
大なり小なり保有、もしくは賃借しております。

これからの時期、夏の収穫に向けての野菜栽培の“下ごしらえ”土ならしを始めます。

町内では、皆様を魅了?する大振りの色鯉たちが
避“寒”地から戻ってくるための準備として
冬の間にたまりたまったゴミの清掃や
川掃除(泥あげ)に精を出します。

こうやって町中が“綺麗”に身支度を整えて
『春』を迎える心構えも高まってくるのです。

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