先月末に随筆家の佐々木久子さんが永眠されました。
雑誌『酒』の編集長を永年務められ、その分野では知らぬ人は居ない
そしてこの飛騨古川にとっては観光振興の先鞭もつけていただいた大恩人。
ここ数年は病に伏されていらっしゃいましたが
毎年4月19日20日の『古川祭り』にお友達の皆様を連れ立たれて
本家“古川やんちゃ”よりも
“やんちゃ”でキュートで豪快なお姿をご披露?されていらっしゃいました。
そもそものご縁は町内の蒲酒造場さんの社長さんとの竹馬の友
ともいえる位の長いお付き合い、からだそうです。
今や“天下の三大奇祭”の一つに挙げていただくようになった古川祭りですが
その当時は全くの無名に近く
観光客の方など見る影もなかったそうですが
佐々木さんがあちらこちらの雑誌や新聞にこの祭りを寄稿されたおかげで
知名度がグンと上がったそうです。
来町の折には当館を根城にしていただいておりましたが
本当に“酒”を愛し“男気な祭り”を愛し“人”を愛していらっしゃることが
傍目からも手に取るようにわかる程でした。
酒業界においても、飛騨古川にとっても
そして人と人の接点が希薄になってしまった現代日本にとっても
大変貴重な方を亡くしてしましました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。