この古川の地より飛騨市内の河合町を経て
世界遺産白川郷を有する白川村へ抜ける『国道』として
“ R360 ” があります。
しかしながら国道とは名ばかりで
11月、下手をすると10月末頃の初雪をもって“冬期間”通行止めとなり
その解除は例年6月の中下旬。
年間を通じて5ヶ月程度しか「通ること罷り通らぬ」道なのです。
その峻険な道を二つに分かつのが
『天生峠(あもうとうげ)』
泉鏡花著の不朽の名作「高野聖」の舞台ともなった場所です。
この天生峠 国道360号 が今年は少しだけ早く“開通”しました。
7月5日の東海北陸自動車道全線開通予定が達成されると
当館より白川郷までは
当館~卯の花街道(車約25分)~清見IC~(約20分)~白川郷IC と
1時間に満たないアクセスとなりますが
それまでの約1ケ月間は
文字通り 『白川郷への最短ルート(約1時間)』となります。
ガードレールも無い狭い道も幾多ありますが
その悪路?と通行期間の短さのせいか
交通量も多くないため、さほどすれ違いなどで苦労することもありません。
何より、その大自然を前にして
人間が申し訳なさげにとって付けた間道のような道ならではの
“視界に人工物が殆んど見えない”
景観を楽しむことが出来ます。
峠道を時速20キロ程度のスロー走行、プチ・スローライフで
飛騨路を満喫されても。。。。