定義について悩んでいたことがありました。
それは『ベジタリアン』
私の感覚でいうとこの響きから想像するに
目に見える肉食(猛禽類・魚介類)をしない
OR
鰹出汁などにまで厳密にこだわる
のいずれか。。。という気でおりました。
古来日本でいうところのベジタリアンからの発想だと=禅僧=精進料理
で後者を指し示し
外国の方などは比較的前者なイメージを持つことが多くありました。
最近も国内外の方を問わず
「ベジタリアンがいますので」というオーダーはよく伺います。
当館では伝承300年の本膳料理と併せて
精進料理に関しても知見、経験は多く
そういったご要望にも(勿論手間は余計にかかりますが)
すんなり対応させていただくことが出来ます。
ところが、そのベジタリアンさんご同伴の席でままあること。
お食事の際にベジ食の方が
「卵は大丈夫だよ。」とか「チーズは好き。」
「魚は平気なんだけど。」
とコメントされることがあります。
それってベジタリアンなの??と基本的な疑問が湧いていたところに
助け舟は現れました。
本当の意味でのベジアリアンの方のことは“ビーガン(VEGAN)”と呼ぶとのこと。
フロントのマンちゃん(恐れ多くも?野村万之丞さんに似ていることから
そう呼ばれているケンくん)も知っていました。
そこで微かな興味と業務上の必要性から
日本ベジタリアン協会さんのHPを探し当て
その“グレード”が大きく四段階に分別されていることを始めて知りました。
1)ビーガンまたはピュアベジアリアン
まさに“禅僧”ですね。この中でまた4分類ほどあるらしいですが。。。
2)ラクト・ベジタリアン
野菜、穀物に加え乳製品もOK
3)ラクト・オボ・ベジタリアン
2)に加え卵もイケル方達。欧米のベジタリアンの多くはこのタイプらしいです。
4)ペスクタリアン
更に更に3)に加え魚介もOKというかなりおおらかなタイプ。
ここまでくると「お肉はダメなんです」といっていただくだけの方がしっくりきます。
一口にベジタリアンといってもこれだけ幅があるんですね。
これからはどの『クラス』なのかまで伺うことによって
より快適に楽しく美味しく過ごしていただけるような事前キャッチボールを
心がけます。