冬の閑散期を狙って
毎年少しずつ当館館内の“改修”をしております。
今季は『畳の入れ替え』がメインで
ラストスパートの時期を迎えています。
玄関棟二階の100畳の大広間。
料亭 観月の廊下とお部屋。
そして観月楼客室とその廊下。
畳数では300畳超。
これらを一手に引き受けて下さるのが
ナント、真向かいという至近距離に店構えのある
重沢畳店さんの職人親子。
最近の住宅事情は
畳の部屋が皆無かあっても一間のみ。という具合で
需要も減り厳しい時代になった。。。。と話していらっしゃいますが
傍からみると
確かな職人技と斬新なアイデアで、なかなか頑張っていらっしゃいます。
少し変わったこの畳。
これも息子さんが勉強先の『畳大学』から持ち帰ってきた新しい技。
全体的に『市松模様』で変化を楽しませながらも
どぎつくならないように周辺部はクッキリとさせながら
中心部に向かって緩やかにそのコントラストを和らげていく、、、
そんな気配りも心憎いものです。
新しい畳の薫りはやはり何度嗅いでも心地よく
昔懐かしい日本、とやらを連想していただけるのではないでしょうか。
そんな新畳の上でのちょっとゴロ寝。
日本人のちょっと贅沢なひとときかも。