川側の客室から臨む本光寺の桜。
玄関右手に見える小学校の銀杏。
秋ならではの景色です。
昔は秋に木の葉の色付くことを『もみじ』と呼び
万葉集では“黄葉(これを もみち と読んだそうです)”を詠んだ歌の方が
紅葉よりずっと多いそうです。
いつの間にか秋と云えば“月と紅葉”
そして紅葉と言えばその名の通り楓(かえで)たち
『真っ赤』に彩られるものが真っ先に浮かんでくるようになったのでしょう。
おそらく万葉の頃とは山々の木種分布が大幅に変わったのではないのでしょうか。
春先には対岸一面に咲き誇る桜や
お寺の境内にある銀杏が
半ば鮮やかに、半ば散り急いでいる、そんな風情を感じると
紅葉狩りへと山へ分け入らなくても
町なかで十分楽しめる秋のご馳走です。