当館のお茶菓子を作って下さる地元和菓子の名店「田の下」さん
季節を感じさせる和菓子は 時々欲しくなる自分達へのご褒美にも
しばしば利用させていただいています。
片道500メートルほどの距離で
車ですと往復3分もかからない“あっという間”の場所ですが
たまに景色を見ながら歩いてみるのもいいものです。
当館の玄関を左に、2つ目の信号を右手に歩くと
道中は片側に地元で最大の雇用を確保してくれている
アルプス薬品工業さんの敷地が続きます。
漢方薬の原薬を主に生成されています。
反対サイドは 酵素風呂を体験できる「すろーたいむ」さんや
当館の敷布や掛布を作ってくださっている「茂住(もずみ)布団店」さん。
郊外型の地元の商店さんが数軒、というなんて事ない風景。
初夏には大輪のハナミズキが彩る通りも
この時期は葉もすでに落ち寂しい枯れ木の行列、といった感じです。
そんな風景でも『歩く』歩幅でゆっくりと見回すと
丁寧に刈り込まれたドウダンの赤い垣根や
どうということのない水路の絶えぬ水音。
そして、枯れ木行列に少ないながらも
僅かに残った今にも離れそうな枯葉数枚の侘びた風情。
全てがいっときも留まることなく
そして生活感と生命力をもって
粛々と時を刻んでいる実感が湧き上がってきます。
そして 田の下さんにたどり着くとおいしいお菓子とお茶。
もうすぐ終わってしまう名残の「栗寄せ」や
麦の香ばしさが絶品の「麦っこ」。
ぜひお立ち寄りください。