夏は よく冷えた水だけでご馳走になるのもです。
それは この国が水の美味しい地であればこそ。
飛騨のお酒やお米が美味しいのは 里を囲む山々からの湧き水のおかげです。
水が変わるとお酒の味、ご飯の味、料理の味にお茶の味、コーヒーの味
全ての味が変わり 人の暮らしや文化も違ってくるそうです。
だから 土地によって人の気質や習慣が違うことを
「水がちがう」っていったり
環境や習慣になじめないことを
『水が合わない』といったりするんですね。
飛騨市の湧き水といえば まずは神岡町の船津大洞湧水群
まちの正面にそびえる大洞山の山麓からこんこんと湧き出ていて
夏冷たく冬暖かな水で地下水特有の水温(約11℃)を有しています。
ここを本とする水屋が町内各地に設置されており
言い伝えによれば、弘法大師が全国行脚の途中に、この地に立ち寄られ、
後に湧き出したといわれる由緒ある水だとか。
そして 数河の天霊水 地元では「お助け水」の愛称で親しまれています。
当館からは車で、15分ほどで41号線沿いにある小さな小屋が目印。
日曜になると、ポリタンクを持った人の行列になることもしばしばあるので
直ぐお分かりいただけることと思います。
この水は海抜1100mの山の岩間からわき出る清水で、
雪解け水が石灰岩の地層を長い年月をへて浄化された、
とてもきれいな水です。
ミネラル分のほかに、陽イオン・陰イオンのバランスが良く、
まろやかさの点では、他に類を見ないのだそうです。
野に山に岩間に湧き出ている天然の清冽な恵み。
地球が環境が悲鳴をあげている こんなときだからこそ
私達がこの大切な自然を汚すことのないよう
感謝し 恩返しをしていかなければならない
あらためて心に思います。